水戸・偕楽園
今回、初めて茨城・水戸に行きました。
久しぶりに「コロナ蔓延防止」が解除され、
いつもは人混みを避けてのサイクリングを楽しんでいましたが、
今回は、行列覚悟の人気の「チームラボ偕楽園」に行ってきました
チームラボ・偕楽園
水戸偕楽園・チームラボイベント「チームラボ光の祭」が、3月1日~3月31日の期間開催されました。
同じ期間中、偕楽園の梅まつりもあり、梅と光のコラボを楽しむことができます。
偕楽園とは?
偕楽園は、国の史跡及び名勝に指定された江戸後期(1842年)の借景式庭園で、「日本三名園」です
- 水戸の偕楽園
- 金沢の兼六園
- 岡山の後楽園
水戸・偕楽園は約100品種、3,000本の梅が植えられ、梅の名所として広く知られて、2022年に、開園180年を迎えます。
様々な品種があるため、「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と長期間にわたり梅が咲き渡り、「水戸の梅まつり」が120年以上に渡って開催されています。
しかし残念ながら、今回3月末では梅はほとんど終わっていて、ほんの少し咲いている感じでした。
偕楽園のチームラボは、かなり混むみたいで、他の人のブログを参考にしていたら、駐車場もたくさんあっても行列になるらしいと書いていましたので、
心配と不安でしたが、水戸に伺うと偕楽園は全然混んでいない状態でした。
梅も終わりかけだったからかなと思うのですが、思ったより人が多くなかったので、
安心しました。
偕楽園の駐車場は、偕楽園の周辺に色々な場所に何箇所もあります。
梅まつりの時は、大きな臨時駐車場もあり有料なのですが、
梅が終わりの3月後半は、偕楽園のすぐそばの駐車場は、チームラボが始まる時間でもスムーズに止めることができます。
17時に偕楽園に着きましたが、
17時30分には18時スタートのチームラボの準備のため、
一度偕楽園から出るようになります。
30分で偕楽園を回れるか不安でしたが、
少し急ぎ足で偕楽園を回ると10分もあれば一周できました。
チームラボの予習として、梅の様子とチームラボの撮影は、どこでどんな感じなのか。GOPROの撮影ポイントをしっかり掴みのに30分もあれば余裕でできました。
夕方の偕楽園と夜の偕楽園とでは、全く雰囲気が変わり、1日で2パターンの風景を楽しむことができます。
偕楽園・駐車場
1. 偕楽園下駐車場 [普140台]
「最寄りの入口:東門料金所」(入口まで約250m)
TEL:029-233-0238
2. 常磐神社駐車場 [普70台]
「最寄りの入口:東門料金所」(入口まで約100m)
TEL:029-226-0560
3. 千波公園西側駐車場 [通常 / 普159台・大17台 ※梅まつり期間 / 普150台・大30台]
「最寄りの入口:東門料金所」(入口まで約500m)
TEL:029-241-1251
4. 好文亭表門駐車場 [障11台・マイクロ6台]
「最寄りの入口:表門料金所」(入口まで約200m)5. 偕楽園 桜山第一駐車場
[普270台・障4台]
6. 偕楽園 桜山第二駐車場
[普149台・障4台]
7. 偕楽園 桜山第三駐車場
[普66台・障4台]
8. 桜川駐車場
[普295台・障6台]
5.~7.偕楽園桜山第一~三駐車場からの最寄りの本園入口について
・観梅期間(2/11~3/21):「最寄りの本園入口:吐玉泉料金所」(入口まで約200~300m)
・観梅期間外:「最寄りの本園入口:表門料金所」(入口まで約500~600m)
※吐玉泉料金所:観梅期間以外は出口専用(料金所閉鎖)
※[普→普通自動車] [障→障害者専用] [大→大型バス]
※4~8の駐車場のお問い合わせ先:偕楽園公園センター(029-244-5454)
偕楽園・情報
開演時間:2月中旬~9月30日 / 6:00~19:00
10月1日~2月中旬 / 7:00~18:00
入園料:一般大人300円、小人150円
団体大人230円、小人120円
※大人:義務教育諸学校の生徒を除く15歳以上の方
※小人:義務教育諸学校の児童及び生徒
※団体:20名以上が対象となります。
※観梅期間を除いて「県民は無料」、「開門時間から午前9時までは一律無料」
※観梅期間:毎年2月中旬から3月末日頃
※満70歳以上の方は入園料が半額となります。
※再入場する場合は、当日券を再度ご提示ください
チームラボ・光の祭
チームラボ偕楽園に入園するには、チームラボHPよりチケットを購入する必要があります。
18時の入園時間の30分前から、順番待ちで並ぶことができます。
ひよ夫婦は、17時に偕楽園に入り、17時30分までのんびり梅を楽しんだあと、
そのまま、偕楽園入り口の横でチームラボの入園に並びました。
待ち時間は、準備の30分だけで、スムーズに入ることができました。
偕楽園の中も混むことがなく、のんびり楽しむことができます。
チームラボの準備の時間30分の間にあっという間に暗くなっていき、
チームラボの作品と偕楽園の梅、木々がとても美しく輝いていました。
自立しつつも呼応する生命と呼応する大杉森
立ち続ける光のovoid(卵形体)と、木々が光り輝く。
光のovoidと木々の光は、それぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。
光のovoidは人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、立ち上がりながら光の色を変え、色特有の音色を響かせる。その光は、周辺のovoidと木々も次々に呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、変化していく。
木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。
引用:チームラボHP
木々と光卵がとても美しい風景を作り上げられています。
光卵は、力強く押すと色が変わります。
緑・赤・青・黄色と色々な色の風景に変わります。
夕方に見た白い卵の風景が、色が加わることでまた違う印象に変わり、不思議の国に入ったかのようでワクワクが止まらなくなりました。
吐玉泉の円相
偕楽園一帯は昔から湧水が多く、偕楽園造成時に地形の高度差を利用して集水した湧水泉が吐玉泉(とぎょくせん)。
この水は、好文亭の茶室「何陋庵」の茶の湯にも使われていた。禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いている。空間に描かれた一筆は、空間上で静止しているが、視点が動くことによって、円に見える瞬間が生まれる。
禅において、円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。引用:チームラボHP
増殖する生命の倒木 - 次郎杉
かつての大型台風(1964年)で倒木となった大木の幹の内側の腐り落ちた空洞に、花々が永遠に咲いては散っていく。一時間を通して一年間のこの地域の花々が咲いては散り変化していく。花々は生まれ、咲き、やがては散って死んでいく。つまり、花々は誕生と死滅を永遠に繰り返し続ける。
江戸後期(1842年)に造られた偕楽園の大杉森は、知覚できないほどのゆっくりとした時間の流れで日々変化し、そして、それを毎年繰り返しながら、果てしない長い時間が積みあがった空間である。倒木される前の大木は、おそらく造園前からここにあった木であろう。倒木後は、崩れ落ちた空洞は、時間が止まったような時空である。そして、この生と死を繰り返す花々も、また異なる時間の流れを持つ。ここでは様々な時空が交差し重なり合う。
自分という存在は、圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。人間は自分の人生より長い時間を認知できないのだろう。時間の連続性に対して、認知の境界があるのだ。
圧倒的長い年月をかけて形作られた倒木の空洞に、花々の誕生と死滅が永遠に繰り返された時、長い時間の連続性に対する認知の境界を超えて、長い時間の生命の連続性の上に我々が存在することを表現できるのではないかと考えたのだ。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。引用:チームラボHP
生命は連続する光 - 梅林
120年の歴史をもつ「水戸の梅まつり」。偕楽園には約100品種、3,000本の梅が植えられている。
好文亭の目の前に広がる梅林の約1,500本の梅が光り輝く。梅の光はそれぞれ自律しており、ゆっくりと明滅している。梅の光は、人々が近くを通ると強く輝き、音色を響かせる。そして、その木の光は放射状に梅の木に伝播し、音色を響かせながら、連続していく。梅林の奥の方から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味する。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するだろう。
引用:チームラボHP
ひよ夫婦インスタ
「水戸偕楽園チームラボ・光の祭」の雰囲気をGOPROで撮影してきました。
1分17秒くらいの動画で、BGMと共に動画が楽しめれるようになっています。
お時間がありましたら、動画でもご覧くださいね。
写真では伝わりにくい、チームラボの光の演出の素晴らしさを動画で感じることができます。
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最後に
今回は、梅の時期が遅く、ほとんど梅が終わっていたのですが、
最後の「生命は連続する光 - 梅林」では、目の前一面に1500本の梅が広がり、梅の光が満開の梅のようにみえ、かすかに咲いていた梅の香りがほのかに香りました。
木々の卵と梅林の光とのコラボが、あまりにも美しく素晴らしい時間でした。