世界遺産・冨岡製糸場
今回「坂東三十三観音巡礼」で、群馬県を訪れました。
訪れたことのない県でしたが、
今回群馬に訪れ、群馬の魅力にハマりました。
群馬県には、世界遺産の「冨岡製糸場」があります。
一度訪れてみたいと思っていましたので、今回伺うことができ嬉しく思います。
冨岡製糸場とは?
富岡製糸場は、明治5年(1872年)に明治政府が日本の近代化のために設立した模範器械製糸場です。
明治維新後、政府は日本を外国と対等な立場にするため、産業や科学技術の近代化を進めました。そのための資金を集める方法として力を入れたのが、生糸の輸出でした。
政府は生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者を育成するため、洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決めました。
こうして富岡製糸場が建設され、現在までほぼ変わらぬ姿で残されています。引用:世界遺産・冨岡製糸場
世界遺産登録
生糸の大量生産を実現した「技術革新」
そして、世界と日本の「技術交流」に貢献したとして、
2014年6月に「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産に登録されました。
東置繭所のギャラリーには世界遺産登録認定証が掲げられています。
富岡製糸場とともに登録された絹産業遺産群は、
近代養蚕農家の原型である伊勢崎市にある「田島弥平旧宅」。
国内外に養蚕の技術を広めた藤岡市にある「高山社跡」。
蚕の卵の貯蔵施設下仁田町にある「荒船風穴」の3ヵ所です。
冨岡製糸場・情報
住所 :群馬県富岡市富岡1-1
開場時間 :9時〜17時 (最終入場 16時30分)
休場日 :年末(12月29日から31日まで)
一般料金
大人:1,000円
高校・大学生:250円
小・中学生:150円
未就学児:無料
*高校・大学生は学生証を提示してください。
*富岡市民は入場無料。住所が確認できるもの提示(運転免許証など)
富岡製糸場は、国が建てた大規模な器械製糸工場で、長さが約140mある繰糸所には300釜の繰糸器が並び当時の製糸工場としては世界最大規模でした。
富岡製糸場の建設はフランス人指導者ポール・ブリュナの計画書をもとに明治4年(1871年)から始まり、翌年の明治5年(1872年)7月に主な建造物が完成、10月4日には操業が開始されました。繭から生糸を取る繰糸所では、全国から集まった伝習工女たちが働き、本格的な器械製糸が始まりました。引用:世界遺産・冨岡製糸場
外国人指導者が去った明治9年以降は日本人だけで操業されました。
官営期を通しての経営は必ずしも黒字ばかりではありませんでしたが、
高品質に重点を置いた生糸は海外で高く評価されました。
引用:世界遺産・冨岡製糸場
1、繰糸所(国宝)
繰糸器は、から糸を取る作業(繰糸)が行われていた建物です。
創業にあたりフランス式の繰糸器300釜が設置されました。
その当時、世界最大規模の器械製糸工場でした。
小屋組みには「トラス構造」という従来の日本になかった建築工法が用いられました。
そのため、建物内部は中央に柱のない広い空間が保たれています。
さらに採光のための多くのガラス窓や、屋根の蒸気抜きの越屋根が取り付けられました。
現在は、昭和41年以降に設置された自動繰糸器が保存されています。
2、東置繭所(国宝)
1階は事務所・作業所などとして使い、2階に乾燥させた原料繭を貯蔵しました。
建物は、木材で骨組みを作り、壁を煉瓦で仕上げる「木骨煉瓦造」という工法で建てられています。
使用された煉瓦は、日本の瓦職人が近隣の甘楽町に窯を築いて作りました。
煉瓦積みの目地材には、近隣の下仁田町の石炭が使われました。
中央付近には、中庭に抜けるアーチの通路があり、キーストーンには「明治5年」の刻字があります。
3、西置繭所(国宝)
東置繭所と同様に2階は繭を貯蔵していた建物です。
大きさ・構造は東置繭所とほぼ同じですが、1階の北半分の東面は官営期に蒸気機関を動かすための石炭置き場として使われてため東面には壁がありませんでした。この部分の煉瓦壁は昭和56年頃に積まれたものです。
4、首長館(重要文化財)
明治6年に建てられたお雇いフランス人用の宿舎3棟のうちの1棟です。
設立指導者として雇われたフランス人、ポール・ブリュナナのために建てられました。
ブリュナは任期満了の明治8年12月まで、ここで家族と共に暮らしていました。
建物はのちに、宿舎としてのほか、女性従業員の学びの場として、また、娯楽や式典などを行う会場として使われました。
現在は、「片倉冨岡学園」の校舎として使われていた状態で残り、部屋には「学園講堂」や「洋裁室」「第一教室」などに看板が付いています。
木骨煉瓦造、平屋建で、周囲にはベランダが回ります。
用途が変わったことから内部は改造されていますが、床下には建設当初からの煉瓦造の地下室が残ります。
5、蒸気釜所(重要文化財)
ボイラーと蒸気機関が設置されていた建物です。
後に改造・増築され蒸気釜所や選繭場として使われました。
6、検査人館(重要文化財)
明治6年に建てられたお雇いフランス人用の宿舎3棟のうちの1棟です。
生糸検査人などのフランス人男性技術者のために建てられました。
建物は後に、役員用宿舎として使われましたが、原合名会社の経営期から事務所として使われるようになりました。
木骨煉瓦造、2階建。
玄関や通行口などが増築されています。
2階は「貴賓室」として遣る部屋意外は和室に改造されているものの、フランス人用宿舎3棟のうちでは建築当初の部屋割りなどが最もよく残り、暖炉のマントルピースや螺旋状の内部階段などが残ります。
7、女工館(重要文化財)
日本人工女に器械製糸の糸取の技術を教えるために雇われたフランス人女性教師の住居です。
首長館と同様、コロニアル様式が採用され風通しの良い造りになっています。
後に改修され食堂や会議室として使用されました。
8、鉄水溜(重要文化財)
明治8年頃に造られた製糸に必要な水を溜めておくための巨大な水槽です。この鉄水溜の製造には軍艦の造船技術であるリベット止めが使われ、およそ400トンの水を溜めおくことが出来ました。
9、下水竇及び外竇(重要文化財)
繰糸所から出る汚水と名建物の雨水を場外へ排水するために設けられた暗渠の排水溝です。
繰糸所の北川に並行してにしから東に配されている「下水竇」とその東端から南の鏑川まで配されている「外竇」からなります。
下水竇は煉瓦造、外竇は石造および煉瓦造で全長321mです。
現在もほぼ完全な形で残されて、雨水の排水のために用いられています。
案内ガイド
説明案内にQRコードがあり、QRコードを読みこめば、スマホ向けの無料音声ガイドを聴くことができます。
また、冨岡製糸場の歴史や繭からシルクへ作る過程などのわかりやすく展示室で学ぶことができます。
まずは、展示室で学んでから回るととてもわかりやすいと思います。
今回、ひよ夫婦は、ガイドツアーに参加したのですが、着いた途端にガイドツアーが始まったため、わからない状態でついていったため、ガイドの人の説明はわかりにくかったです。
自分のペースでゆっくり回るには、無料音声ガイドの方が良いかもしれないです。
ガイドと一緒に回ったため、GOPROの撮影もイマイチの出来になってしまったため、
動画でお伝えできないのが心苦しい所です。
冨岡製糸場周辺グルメ
世界遺産の冨岡製糸場の付近は、グルメのお店が色々とあります。
今回、群馬グルメの「焼きまんじゅう」をいただくことができる「大塚屋」に伺いました。
大塚屋・情報
住所:群馬県富岡市富岡1169
営業時間 10:00~19:00
定休日:水曜日
電話:0274-62-1237
駐車場:専用駐車場なし
アクセス:富岡製糸場より徒歩5分、上信電鉄富岡駅より徒歩7分
現在テイクアウトのみ
大塚屋は、元寿司職人のお店であり、昔は海鮮丼などもいただくことができましたが、
現在は、テイクアウト専門店になっています。
元寿司職人が作る、だし巻き玉子は美味しく、毎日地元の農家から直接仕入れする朝とれとれ卵を使用されています。
だし巻き玉子・種類
- だし巻き玉子(大) 750円
- かねふく明太子 850円
- ねぎラー油 700円
- うなぎ 850円
- チーズ 750円
- 五目 750円
- だし巻き玉子1串 120円
色々な種類を食べたい場合は、全部の種類が1串で購入することができます。
冨岡製糸場の近くに、かねふくめんたいこの工場めんたいこのがあるため、
かねふくかね明太子入りもあります。
そして、大塚屋のだし巻き玉子にかねふく明太子がすごく合います。
焼きまんじゅう
群馬県の有名がソールフード「焼きまんじゅう」を大塚屋で購入することができます。
注文してから焼いてくれるため、少し時間待ちますが、
焼きたてが絶品でした。
焼きまんじゅうとは?
焼きまんじゅうは、麹を使って発酵させる「酒まんじゅう」の方法で作られます。
小麦粉やもち米にどぶろくを加えて発酵させ、蒸してまんじゅうにし、
竹串に刺して甘味噌だれをつけてから焼き上げます。
「まんじゅう」という名前ですが、中には餡子などは入っていなくて、ふわふわの生地だけです。
香ばしく焼き上げ、甘味噌だれをたっぷりついています。
ふわっとしたまんじゅうに、甘味噌だれが最高に合います。
香ばしく焼かれているので、香ばしさの風味も合わさり、お饅頭(和菓子)でなくおかずですね。
最後に
今回40分間のガイドツアーで冨岡製糸場を観光しました。
が!しかし、ガイドツアーに連なって、話を伺い集団行動をしていたため、
ブログ用の写真があまり良いものを撮ることができませんでした。
主人も、いつもなら迫力ある動画を撮っているのですが、
今回の富岡製糸場では、ガイドツアーについて歩く動画ばかりで、あまり良い動画を撮ることができませんでした。
しかも、ガイドツアーでは案内していない場所がまだあり、
ブログを書いていてまだまだ見る場所が多くあったことを知りました。
なんてこった!
冨岡製糸場では、展示場でわかりやすい説明モニターや、模型などあり、
QRコードでの音声案内もあるため、こちらを使って回ればよかったかなと思いました。
せっかく、平日の休みを使って混まない日を選んで伺ったのに、集団行動をしてしまいました。
今回の旅の反省点ですね。
また機会があれば、今度はゆっくり見て、迫力ある動画を撮ってみたいと感じました。
そして、「大塚屋」のだし巻き玉子・焼きまんじゅうは絶品で、また再訪したくなるお気に入りのお店になりました。
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